書評：サンダーバード プラモ伝説 1966-2021
この記事は柿沼秀樹『サンダーバード プラモ伝説 1966-2021』（ホビージャパン、2022年）の書評である。
目次
全体の目次がどこにも公開されていないが、中身は以下の通りである。
003 イントロダクション
007 Chapter 0 1959年 イマイ誕生 キャラクタープラモデルの勃興
015 Chapter 1 1966年 サンダーバードプラモデルの始まり イマイとバンダイの共闘
074 Chapter 2 1968年 サンダーバードプラモデルの絶頂 イマイの倒産
126 Chapter 3 1970年 バンダイ模型に引き継がれたサンダーバード イマイの再生
152 Chapter 4 1992年 サンダーバード・ブーム再燃 再生イマイ・バンダイのサンダーバードプラモ
173 Chapter 5 2020年 サンダーバードを継承したアオシマ 21世紀のサンダーバードプラモデル
196 サンダーバード秘密基地
199 サンダーバード3号
200 サンダーバード劇場版作品解説
202 最後に サンダーバード研究家・伊藤秀明
204 あとがき
206 参考文献リスト
書評
内容に関しては、私はあまりプラモデルには詳しくない上に類似する書籍をあまり保持していないため甲乙つけがたいが、商品を発売していたメーカーを軸として『サンダーバード』関連のプラモデルを発売順に扱っているため当時の商品展開戦略を伺うには良いかもしれない。著者も「過去の書籍たちはもう手に入らない〔…〕このような本の存在意義もあると思う」と記している通り、類似書籍は古本で流通するのみで価格も高騰していることがよくあるため、私のような初心者にとっては辞書代わりに使える本となるであろう。たびたび箱絵や中身とともに紹介されるが、本文と対応する写真を見開きで掲載されていると見やすい上に、検索性も増すことは間違えない。時期的に故・伊藤秀明氏の最後のプラモデル関係のお仕事はサンダーバード3号だと思っていたが、4号ということがわかったのも驚きだった。
今井科学誕生の経緯が違うとの指摘もネット上でなされているので、情報の真偽を精査した上で使用したほうがよいのかもしれない。
その他誤変換含めいくつかミスが散見されるのが残念。
