Anderson Japanese Information 別館

サイト「Anderson Japanese Information」の別館です。

『ネビュラ75』に登場したジュリエット・デステニーについて

第6話(当初は第7話)「クリスマスのペテン師たち」に登場したジャーナリストのジュリエット・デステニー。

www.youtube.com

彼女の声を担当したのは本物のジャーナリストのサミーラ・アーメドさん。顔もご本人を元に製作されています。

誕生したのは、彼女のBBCのラジオ番組「Front Row」でラリビエーさん(とレイ・ネプチューン船長とマリーナ)が招かれ、番組の紹介をしたことがきっかけだったようです。

www.youtube.com

公開から4ヶ月経った2021年4月に英国の放送局Channel 4の番組『Countdown』でご本人がこのキャラクターについてお話されています。
ここでの関係するお話を下にざっと日本語で書き起こしてみました。

www.youtube.com

司会:ジュリエット・デステニーって誰ですか?
アーメド:とても答えにくい質問ですね。ジュリエット・デステニーは私であって私でないのです。私がスーパーマリオネーションの人形になったんです。『サンダーバード』とか『キャプテン・スカーレット』とか輝かしいジェリー・アンダーソンの番組を覚えていますか? センチュリー21フィルムズという会社が『ネビュラ75』という新番組を製作していました。ロックダウン中にアパートで人形を使って製作をしているのですが、これは『サンダーバード』関連のものを製作したこともあったからです。『フロント・ロウ』でスタッフにインタビューをした後、「声をやってみたくないか」と尋ねられたんです。声を担当するだけかと思ったけれど、私にそっくりな人形を、私の顔とペネロープの胴体を元にした人形まで作ってくれました。気味が悪いほどそっくりで、もちろん私よりも魅力的で、そうなりたい程でした。名前のジュリエット・デステニーは、私がスティーブンに話した子供の頃の夢の話が元になっています。兄が『キャプテン・スカーレット』を観ていて、メロディ・エンジェルとかの戦闘機操縦士が出てきていました。そして夢の中で操縦士の一人になったけれど、起きてみると私は三歳児のままで夢は現実ではなかったし、操縦士に決してなれなくてとても傷ついた。そこで、この話からジュリエット・デステニーはデステニー・エンジェルと、彼女の本名のジュリエットから名付けられたのです。美しい人形になった自分を見るなんてどう説明して良いのかわからないけれど――
司会者:素晴らしい! なんと美しいことか。
アーメド:本当に。一番凄いことは、アパートでスティーブン・ラリビエーと同居人が製作したということで、DVDとかで観ることができます。それに、日本のテレビで放映されるそうですよ。
司会者:日本には多くの人が住んでますよね。肖像権については交渉しました?
アーメド:一番心配しているのは、ホラー映画のシナリオで彼女が私を探しに来るというものね。
司会者:ありがとう、サミラ。

ジュリエット・デステニーは第6話「クリスマスのペテン師たち」の他に第9話「先人たちの遺灰」(4月10日放送)にも登場します。